金買取の相場には産金国の政治や経済が影響します。たとえば、南アフリカ共和国は産金国としては非常に重要な国だと言えるでしょう。産金国は供給面に影響を与えます。供給が増加すると金買取の相場は下落し、減少すると上昇するというのは需要供給曲線の基本的な考え方です。

実際にこのような現象は観察されていると言えるでしょう。たとえば、採掘所でストライキが起こった場合、供給量は減少します。ストライキが起こって減少すると言うことは良くあることです。政治的にあまり安定していない国で採掘されていることが大きく影響していると考えられます。

もしも政治や経済が混乱して、今まで通りに採掘できなくなると、一気に上昇すると考えられるのです。また、その国の通貨も影響していると言えるでしょう。南アフリカ共和国の通貨はランドですが、ランドの変動も金買取の相場に影響します。南アフリカ共和国は、かつては人種政策が功を奏して安定した政治や経済を維持していたのですが、現在はやや混乱気味だと言えるでしょう。

ある程度の落ち着きを見せてはいますが、先進国のように安定した政治や経済を維持できるとは考えにくいのが現状です。他にも産金国はいくつかありますが、これらの産金国の政治や経済は安定しているとはいいにくく、そのために金買取の相場が変動していると考えられます。世界的な情勢が不安になることによって供給量の減少が懸念されますから、このような要因を元にして分析していくことが必要です。