投資家は様々なものに投資を行っています。何に投資をするのかはそのときの状況によって異なっていると言えるでしょう。たとえば経済が発展しているときには株式や不動産を買うというのが基本的な方法です。景気後退局面などでは債券が買われます。

さらに信用不安くらいにまで景気が悪化すると金が買われます。市場がリスクを好んでいるときには、株式や不動産が買われる傾向があり、リスク回避的なスタンスになれば債券が買われ、さらに回避的になると金が買われる傾向があります。ですから、金買取の相場が上昇している局面では市場がリスク回避的になっていると考えることができます。この意味では、金買取の相場はリスク選好度を表す指標のようなものだと言って良いでしょう。

ただ、金がドルで取引されていることを考えると、ドルの強さによって影響を受けることは否定できません。ですから、指標として用いるのならドルインデックスなど、ドルの同時にチェックしておくことも必要となります。金買取の相場は日本にもありますから日本円での価値を見ることもできますが、その際にはドル円レートの影響が大きくなりますから、正確な指標として用いることはできないでしょう。ドル円とドルインデックスを考慮して見ておいた方が正確な情報を得ることができきます。

また、リスク指標としてはボラティリティインデックスなどを見るのも良い方法で、金買取の相場と連動性があることが分かります。