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金買取の相場と信用不安の関係

金買取の相場がかつて大きく上昇したことがありました。2009年から2010年の頃です。この時期にはサブプライムローン問題からリーマンショックに発展し、その結果として世界的に金融不安が広がったのです。このような状況で、株式や債券、あるいはつうかと言ったものに対する信用不安が起こりました。

これらの資産として持っていても価値がなくなるのではないかという不安が多くの人の心の中で増大していったのです。そのため、実物としての資産が見直され、金が買われるようになります。かつてはドルを持っておけば安心だと言われた時代もありましたが、信用不安からの景気後退を解決するために、FRBが一気に金融緩和を粉ってドルの価値を下げ始めたのです。それによってドルで保有することも不安になった投資家の資金が金買取の相場に流れ込んできたと考えられます。

金は安全資産として見なされているために、信用不安が起こると買われる傾向があると考えられます。ドル建てで金価格が上昇すると、円建ての価格も上昇傾向になります。円高になればその上昇の度合いは幾分か緩和されますが、それがあったとしても価格の上昇はありえるでしょう。金買取の相場が上昇することが意味するのは、金以外の資産への信用がそがれていることです。

金には利子が発生しませんから資産運用としてはあまり価値はないのですが、安全性が高いと言うことから信用不安の局面では買われる傾向があると言えるでしょう。

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