金買取の相場はドルで取引されますから、ドルの動向によって変化します。金はそれ自身が通貨としての性質を持っています。もともと金は通貨として用いられていたと言うこともあって、通貨の意味合いがあると考えるのは妥当なことでしょう。「金貨」という言葉があるように、紙幣が普及する前には金が通貨として用いられていたのです。
そのため、ドルと金の関係は為替レートのような要因を含んでいると考えられます。具体的には、ドルの価値が下落すると金買取の相場は上昇する傾向があります。では、ドルの価値をどうやって知れば良いのでしょうか。単純に為替レートを見ていれば良いというものではありません。
というのも、為替レートは特定の通貨同士の比率だからです。ドルの価値を見るために、ドル円を見て良いのか、ユーロドル、あるいはポンドドルを見て良いのか分からないでしょう。このようなときに用いられるのがドルインデックスです。ドルインデックスはいくつかの通貨ペアから計算した指数です。
他の通貨に対して相対的にどれくらいの価値があるのかを示した指数だと言えるでしょう。ドルインデックスの動きと金買取の相場は逆の動きをすることが見て取ることができるでしょう。ドルと金との関係は見ておく必要はありますが、日本円で購入するときにはドル円レートが影響するために、そこまで大きな変動は見られません。金は為替レートの影響を受けるということは常にイメージしておいた方が良いです。
