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投機筋による金買取の価格の変動

金買取のマーケット参加者は実需筋と投機筋との二つに大きく分けられます。実需筋というのは、実物としての金の取引を行う参加社を指します。たとえば、産金国は金を採掘して精錬し、それをマーケットで売却して資金を得ます。また、宝飾品を作る業者であれば、マーケットで金を買ってそれを加工して販売します。

工業需要として用いる場合でもマーケットから購入することになります。金というのはコモディティとしての性質があり、実際にいろいろなものに使うことができますから、実需としての供給も需要もあります。これに対して投機筋とは、実際に金を必要としない参加者です。たとえば、金が買われて価格が上昇すると予想した場合、必要なくても金を購入して、そして価格が上昇したところで売却するという考えは誰でも持つことではないでしょうか。

あるいは値下がりすると予想すれば空売りして買い戻すというのは、普通に考えられることです。このような取引を行うのが投機筋です。投機筋は金買取の価格の変動のみを対象として利益を生み出します。金買取のマーケットにはかなりの投機筋が参加しているとみられていて、実際に産出される金の量と比較すると、先物取引での取引量が大きいことからも、このことは分かります。

投機筋によって価格変動は増幅される傾向があります。また、投機筋の動向によって、コモディティとしての実需とは関係のないテクニカルな要因で金買取の価格が変動します。

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